小麦の香りを漂わせ、「boulangerie recolte(ブーランジェリー レコルト) 」は今日も早朝からパン生地とただひたすらに向き合っています。パン屋の多い神戸で、神戸市兵庫区・大開に「本店」、神戸市中央区に「神戸店」とレコルトは二店舗ございます。フランス語で「実る・収穫する」という意味である店名。巡る季節があり、それぞれの時季の旬を待ち望んで収穫の時期を迎える―。そんな収穫とパン作りには似た部分があると感じたからこそ、その言葉が相応しいと考えました。パンの熟成や発酵というプロセスには、20時間以上という時間を費やすことがあります。毎日パンの生地と向き合っていますが、いつも通りに焼きあがるであろうと待つことはありません。日々の気温の変化など、ちょっとしたことで出来上がったパンの食感や見た目は大きく異なります。焼き上がりを待つ時間こそ、不安でありながら期待が大きいのです。だからこそ、レコルトは「現状を当たり前にしないこと」を心掛け、日々ひたすらにおいしさを追求しています。それは、レコルトのパンが好きと思ってくださるお客様への感謝の気持ちだと思うからこそです。
味や香りが楽しめることが、パンの魅力だと思います。そのために、フランス産小麦や国産小麦など数種類の小麦を使い分けることや熟成時間の調整などに一切の妥協はありません。だからこそレコルトでは、「こうでないといけない」というパン作りの枠を飛び出して、自家製酵母を使用するパンなど、様々なラインナップを展開中です。科学の実験を続けているかのようなワクワクした気持ちで、日々生地と向き合っています。